イタリアンレストラン伊和香

大阪府豊能郡豊能町ときわ台にひっそりと佇む、イタリアンレストラン伊和香。お客様の健康寿命を第一に、無添加、化学調味不使用、肉野菜などの原材料は全て国産に拘り抜く、一風変わったレストランです。

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伊和香のパスタは圧力調理

圧力鍋の画像 料理の紹介
伊和香で使用している圧力鍋

伊和香のメイン料理でもある「パスタ」の茹で方をご紹介いたします。
過去、InstagramなどSNSを通じて紹介してきましたが、少し科学的な情報も含め改めて解説致します😄
なぜ、伊和香は圧力鍋でパスタを湯がくのか?どのような利点があるのか。
記事を読んで下さるかたも是非、ご自宅の圧力鍋でトライしてくみてください!
一度、圧力鍋パスタを経験すると、通常の湯がき方では満足できなくなりますよー!

ご意見、ご感想があればコメント下さいね😌

圧力鍋でパスタを湯がく?そんなの聞いたことが無いよ!
詳しくは知らないが興味はある、と言う方は必見ですよ♪

圧力鍋でパスタを湯がくメリット

先ずは結論から。
モチモチ食感と伸び難く茹で上がる。めちゃうまい。
以上です。

その他に強いて挙げるなら、お湯の量が少なくて済むので沸かす時間が短い。
まぁ、パスタ専門店ならば茹で麵用の鍋などで沸かしっぱなしにするので、関係ないかな。

このモチモチ食感に慣れると、通常の茹でたパスタでは満足できななります。
マジです。
なぜなら、私がそうだから。嫁さんも。

正直、通常に茹でる乾燥パスタなら食べません。
外食でも同様です。
大袈裟でもなんでもなく、美味しくないんですもん。ほんとに。
嫁さんも同意見です。

先日、冗談半分で賄いパスタを通常に茹でて作ったのですが、「ここまで違うか!?」と改めて感じた次第。嫁さんと二人で「もう二度と通常に茹でたパスタは食べんとこなー」と誓いました。

圧力鍋でパスタを湯がくデメリット

ご家庭で圧力鍋でパスタを湯がくことについては、ほぼデメリットは有りません。
しかし、これがお店となると、大きく状況は異なります。

まず、お店(特に専門店)でパスタを提供する所は、茹で麺機や寸胴等の鍋を沸かしっぱなしにして、うどんてぼ(取っ手付きザル)等を用いてパスタを次から次へと湯がいていきます。要は、効率よくパスタを湯がける訳です。

一方で圧力鍋と言えば、①お湯と塩を計り入れて(毎回)、②沸かして、③パスタを入れてタイマーを合わせて、④蓋を閉めて、⑤圧力駒をかぶせて、⑥圧力が掛かったら火を消して、⑦タイマーがなったらシンクに鍋をうつして、⑧圧力を抜いて、⑨パスタを取り出して
と、通常に湯がく工程と比べ、相当な手間と時間を必要とし、何てったて予備動作が大きく多く、非常に効率が悪いのです。
パスタを入れて蓋を閉めると、パスタの追加はできないですし、レンジの火口の数も限られているので、圧力鍋を二か所で火にかけることはほぼ無理です(伊和香では)。

ソースと合わせ最高の状態を見極めて仕上げるので、一皿一皿、超本気!で、一度に沢山の種類を作ること非常に困難を極めるのです。それでも頑張っていますけどね。

通常、パスタランチを提供する店は、どれだけ早く提供をして席を回転させるかが勝負です。
特にビジネス街のパスタ屋のランチは、最も色濃くあると思います。しかも美味しくない店が多いです(経験済)。まぁビジネスマンは休憩時間を利用してランチを食べるので、ゆっくり食べてられないですからね。仕方がない側面もあります。
早く提供するためには、和えるだけ、絡めるだけ、掛けるだけ、パスタもすぐ茹で上がる細い(1.4~1.5,良くて1.6mm程度)、
少しでも早く提供する為に、各店舗は創意工夫をしています。

一方で、圧力鍋を使用してパスタを提供することはとても非効率で、著しく生産性が悪いのです。
正直、何度も何度も圧力鍋パスタを止めようか、と悩みました。本当に大変で、効率悪く、悪いがために最高のタイミングを逃す場合もありました。それでも、突き詰めて考え、より良い動き、作業方法を見つめ直し、何とか現在に至り品質を安定させています。
と言う訳で、生産性を犠牲にして圧力鍋を選択する店は極僅(伊和香位?)かだと思います。

モチモチ食感がなぜ生まれるのか

さて本題に入りますが、圧力鍋でパスタを茹でるとなぜ「モチモチ」とした食感が得られ、伸びにくいのでしょうか。
改めて、この現象は圧力鍋の独特な調理法によるものです。
圧力鍋を使用すると、通常の鍋で沸騰させるよりも高い圧力下で調理が行われます。
この高圧状態は、水の沸点を上昇させ、パスタをより高温で茹で上げることを可能にします。
この高温での調理は、パスタの「でんぷんが独特の方法で糊化することを促進」します。
でんぷんが糊化すると、パスタは外側がしっかりとして中がもっちりとした食感になります。また、圧力鍋では少量の水を使用するため、パスタが茹でられる間に水分が減少し、濃縮されたでんぷんがパスタ表面に残ります。これが、パスタがモチモチとした食感を持ち、伸びにくくなる理由です。
初めて圧力鍋でパスタを湯がくとき、「ほんまにこんなに水が少なくて大丈夫!?」と驚きますよ。

さらに、圧力鍋での調理は、パスタが均一に加熱されるため、パスタ同士がくっつきにくくなります。これにより、茹で上がったパスタはほぐれやすく、料理に適した状態になります。

圧力鍋でパスタを茹でる際のコツとしては、適切な水の量と加圧時間を調整する必要があります。
実際のところ、正解は無くて好み次第ですし、パスタの種類によって大きく異なります。
目安としては、1.6mmで沸騰した鍋にパスタをほぐし入れて6分。圧力がかかるまで強火で加熱し、圧力がかかった時点で約1分程弱火にして、経過後火を消す。タイマーがなったら、シンクで少し水を蓋の上からかけつつ、圧力を抜ききる。パスタを取り出してソースと絡め仕上げる。
パスタのメーカーや太さ、ブロンズやテフロン仕様で茹で上がりが全く違ってくるので、興味がある方は、好みのパスタで何度か試してみてくださいね。

経験豊富な伊和香オーナーシェフが、圧力鍋で最高の状態を見極めて茹で上げるパスタを、是非お店でも召し上がってくださいね!

最後に、過去Instagramで投稿した動画を共有させていただきます。

圧力鍋で湯がくパスタ

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