本日、疲れを吹き飛ばす大変嬉しな出来事がありました!
有難いことに、連日大変忙しく本日(7/18)も朝5時半からお店に入りオープン準備、ランチ営業、仕込み、清掃が終わるころには既に19時を回り、疲れ果てておりました。
帰りにポストを除いたところ、珍しく葉書が届いていたんです。
送り主を見ると先日ご予約を頂いたお客様でした。
そこには、感謝の気持ちを綴る言葉が書かれていて、「お料理はどれも美味しく、特にパスタは好みの味で最高でした」と。読み終えると同時に、疲れは吹き飛びました✨
あれだけクタクタだったのに・・・ただただに嬉しくて?
お客様から感謝の手紙なんて、飲食業歴33年初めての出来事なんですよ!
それも、自分のお店で。私にとって最高の勲章です。
SNSやGoogleマップでコメント評価頂くことだけでも、大変ありがたいことなのに、
葉書もタダでは無いですし、直筆で丁寧に書いて投函して下さるって、感無量。
私自身、今までお客様へ提供した料理の数は百万食を優に超えています。
自慢するつもりは無く、長く携わるプロなら珍しくも何ともないと思います。
確かに、今まで培ってきた経験からすると、パスタくらい小指一本で作れる位の感覚はありますよ。
それでも実際は、自分の店で一人のお客様へパスタを一皿提供すること、小指一本どころか全力なんです。
大袈裟でも何でもなく、余裕なんてこれっぽちもありません。
50メートル走を全力で走ることに似ているかも知れません。
たかが数秒を全力で走ったあと、どうですか?息が切れますよね。
たかが「1皿」であろうとも、全力で集中してお作りするので、ディッシュアップ後は疲れます。
それが、連続で続くと息絶え絶えです(笑)
そして料理を出したあと、微々たることであろうと毎回反省の繰り返し。こうすれば尚良かった、オイルはこのタイミング、盛り付けに時間がかかりすぎて、ベストのタイミングを外したかも?など。
昔、若かれし頃、勤めていたレストランの社長から「全てのお客様は自分の身内だと思ってくれ」と、言われ続けていました。社長だからこそ言える言葉ですし、その意味は痛いほど良く理解しています。
確かに、身内が店に来られたら、精一杯もてなそうとするでしょう。
ですが実際のところ、自分の店へ来て下さる客様は、身内以上の感覚なんですよね。
5つ星ホテルや高級料亭の板長や料理長であろうと、どれだけ有名なレストランであろうと、「雇われ」シェフである限り、この感覚を得ることは不可能だと思っています。
自分の店でお客様を逃したら取り返しがつかない、悪評が立つ、今日をきちんと提供できなければ明日は来ない。商売を続ける事ができない。このような緊張感と常に背中合わせだから、と言うのもあります。
ですが、それと同様に大切なことがあります。
それこそ伊和香が掲げる、「味覚と体が喜ぶ料理」です。
味覚は五感で得る美味しさ、体は健康寿命を指します。
健康寿命は、厚労省が掲げる指標であり、自分で日常生活をおくれる状態の期間。
伊和香での食事を通じて、この健康寿命に貢献したいと強く望みます。
軽々しく伊和香の食事で簡単に健康になる、なんて言うつもりはございません。
ただ、なぜ伊和香がそこまでこだわるのか、なぜ健康寿命という言葉を発するのか。
何らかの片鱗より、日々の食事に目を向け、食の大切さを一人でも多くの方へ伝わって欲しい、と願うからです。
そして、その気持ちを一皿の料理に込めるのです。
そうやって、一皿一皿全力で作り続け、その結果の一つとしてお客様から「葉書」が届いたんです。
もぅ最高なんです!
あー嬉しい。嬉しぃなぁ?
と言うことで、嬉しさを独り言で伝える記事でございました。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
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